同じ仕事の繰り返しではなかなか成長が望めません。急速にAIが存在感を増しているなかでは、1つの仕事に固執するのはあまりに危険です。
ただ新しい仕事に挑戦するって大変なこと。勇気もいる、勉強もしなくちゃいけない、いや、そもそも依頼なんか来るのだろうか。今回は、そんな固定的なマインドを変える方法をご紹介します。
書くだけのライターからスタートして
ライター業という意味で最も基本的な仕事は、お客様から「こんな記事を書いて」とご依頼をいただくことです。記事の内容や構成も決まっている場合には、調べて書くだけが責任の範囲で、写真を選んだり、入稿作業を進めたりする必要はなし。
初めてライターとしての仕事をいただいたときは、この「書くだけ」のパターンでした。責任範囲が狭いので、もちろん報酬もそこまで望めません。
弊社は、常時10社以上のお取引先とやりとりさせていただいています。最初は記事を「書くだけ」だったのに気がつけば、当時は想像もしなかった範囲まで仕事をご依頼いただけるようになりました。
- 事例インタビュー
- ホワイトペーパー作成
- SNS運用代行
- キーワード選定を含めたメディアの設計
- Webサイト制作のディレクション
いただいた仕事は、ほかにもまだありますが、わずか1~2社からこれだけ任せてもらえるなんて。
手前味噌ですが、1つずついただいた仕事に全力で応えて評価されてきたからだと自負しています。
期待値の調整を必ず行う
経験したことのない仕事は、ワクワクします。同時にドキドキもします。内容によってはWeb検索で、やり方をすぐ調べられるものもあれば、「上手なインタビューの仕方」など答えのないことだってあるのです。
「こんなこともできますか?」と、新しい仕事のご依頼をいただいたら基本は前のめり。ただし、未経験の仕事なのに経験があるふりをするのは、詐欺同然だと考えます。初めて、または経験が少ないことを伝えたうえで、「こういうふうに進めるから任せてほしい」と、伝えます。
既存のクライアントなら「貴社の課題や実態をある程度わかっているので、私が最も適任です」のような伝えかたでしょうか。
信頼関係が醸成されていれば、クライアントはできるだけ多くの業務を任せたいと考えてくれるもの。だから初めて(または経験値が少ない)ことを明らかにしたうえで、今回の到達点(KPI)をすり合わせるようにしています。
上回れば「依頼した甲斐があった」「十分な費用対効果が得られた」という評価につながるわけです。もちろん無理に期待値を下げるようなことはしません。弱気な仕事をするくらいなら、受注すべきではありませんから。
結局Win-Winになる
とはいえ受注者目線では、なかなか怖くて思い切った提案ができないという話もお聞きします。またそもそも新しいことに挑戦したいという気質のあるクライアントが周りにいてくれなければ、この作戦は使えません。
それもあって、弊社はできるだけ多くのお客様とタッチポイントを作るように心がけています。「こういうことも対応できますか?」と声をかけていただくチャンスが増えるように。
そして初めての経験となる仕事を通して新たな実績を蓄え、2回目以降はより高いパフォーマンスを発揮できれば、自分自身にとって自身になりますし、お客様も喜んでくださるはずです。
したがって、自分のためであると同時に、取引先のためにも新しいチャレンジを続けていくべきなのです。弊社が伴走することでお客様も新たな仕事ができ、ステージを前に進められるかもしれません。
そんな思いを持って、今日も明日も、新しい仕事に挑戦し続けたいと思っています。